Ribeiro氏の重力モーターはいつまで経っても動いている様子の動画が出てきません。
あれほどの大掛かりな装置らしきものを作っていったい何がやりたいのでしょうか?
どんな得があるのでしょうか?
海外の人は遊び心もスケールが並外れて大きいので本当に理解不能です。
むしろこれをフリエネ装置だと本気で考えること自体、失笑ものなのかも知れません。
当方はこれを作って検証しようと、車軸にベアリング、錘は釣りでつかう鉛、そしてフレームは厚紙をカッターで切って製作し始めたのですが、途中で心が折れてやめました。
動かないことは目に見えてますが、もしかすると!?と思ったわけです。
自分の目で確かめもせず非難するのは失礼ですから。
失礼ですがやはり動きません、どう考えても。
アルキメデスの原理を利用したフリエネも同じ。
そのような古典的な永久機関方式が出来てたまりますか。
電磁気の場合でしたら、電流の流れも鉄の磁化作用もすべて量子レベルで行なわれる現象ですから、そこにわずかですが可能性があると思うのです。
当方はこの装置をお作りになった本当の意図、動機が知りたい。
台湾の黄鼎炎氏が考案した「重力補助回転機構及びそれが対応する発電装置」です。
日本の実用新案にも出願していたので精読してみましたが、何回読み返してもどこから回転エネルギーが湧いてくるのか理解できなかった。
実体審査のない実用新案だからすぐに登録されたが、これが審査のある特許なら間違いなく拒絶査定でアウトになっていたでしょう。
(追記:特許出願されておりましたがやはり審査請求はしてませんでした)
動画中にある証書ですが最初、特許証なのかな?と思い中国の特許庁審査官は何をやっているのか??と暫く悶々としてしまいましたが、よく調べてみると次の写真のように左側が特許、右側が実用新案なので、動画中にある証書は出願すれば自動的に登録される実用新案であることが分かり納得することができました。
違い分かりますか?
左側の特許には上の方に「発明」と書かれており、右側の実用新案には同じところに「新型」と書かれております。
この名称の違いの意味はこちらのサイトをご覧いただけると分かると思います。
(ちょっと抜粋します)
中国専利法には、日本の特許、実用新案、意匠に相当するものを、「専利」という一つの文言でまとめている。
回りくどい記事になってしまいましたが、要するに当方が言いたいことは、この発明には実体審査が行なわれていないということです。
SGSの試験、検証を受けているみたいですが、果たしてそれが重力から無尽蔵にエネルギーを取り出すモノについてなのかは定かではない。
最後にもうひとつ書かせてもらうが、フライホイールのような大きな車輪とモータが歯車で連結されているところが怪しい。
もし本当に、うたい文句どおり重力のエネルギーを吸収して蓄える効果があるのなら発電機とモータを外して回してもらいたいものである。
なお、これに投資なさる方は一度、技術評価書を特許庁に請求されるのがいいでしょう。
誰でも請求でき、もし無効理由が発覚した場合は考案者は一度だけ訂正できますが、それが叶わなかった場合は権利そのものが無効になります。
投資にはそのくらいの慎重さが必要です。
これはアームに付いてる振り子みたいな物をモーターで適所で動かしておもりの位置を変え、主軸にかかるトルクを可変して回す装置。
その証拠におもりが重力に逆らって上に跳ね上がっている。
もちろん、おもりを上に持ち上げるエネルギーが回転力に変換されただけだからエネルギー保存則は破れない。