井出治氏の超効率インバーターの特許「インバータ駆動方式」がすでに特許登録されておりましたのでお知らせ致します。
特許権が消滅する存続期間満了日は2030年7月15日です。
まだ基礎研究の段階なのでしょうか?どこかの企業とライセンス契約を結び製品開発をしているといった情報は当会にも入ってきておりません。
そろそろ、本気を見せて頂きたいところであります。
経過記録を見ますと直近の特許料納付は今年の7月にされている様子です。
この特許権はまだまだ生きております。
ご興味のある企業はアプローチなさっては如何でしょうか?
詳しい特許情報はこちらのサイトでご覧下さい。
番号種別「公開番号・公表番号(A)」
番号「2012-23898」
で検索すれば出てきます。
もうひとつの特許「トランス」は残念ながら権利化されておりませんでした。
取り急ぎ、ご報告まで。
井出治氏の超効率インバータの続報になります。
一般財団法人環境エネルギー財団のサイトは削除されてますが研究は順調に進んでいるらしく、アメリカ化学会や王立化学会などに論文を掲載しつづけているそうです。
今は査読付きの論文という形で発表しているとのこと。
再現性に関してもすでにHorst Eckardt氏という第三者による実験が成功しているらしくその論文がこちらになります。
当方も世間の一部の方も誤測定の類ではないかと疑っておりましたが、この実験ではパワーアナライザ(PZ4000)とPicoScop e 5444Bというオシロを使ったクロスチェックが行なわれ誤差は無かったそうです。
ただし、電力の測定方法、単純な積分ですが3つの計算方法がありまして普通はどの数式を使っても同じ電力値になるはずがバラバラという結果になってます。
それにともなってエネルギー効率も極端なズレが生じてます。
また、整流し直流にするとOver unityにならないとも言ってます。
こちらの論文もHorst Eckardt氏のもので、条件付ですがしっかりと超効率になっております。
まだ早計かも知れませんが従来のエネルギー保存則は覆されたと考えてもいいのではないでしょうか。
ただ出力が数百ミリワット程度しかなく、これをいかに大きくするか、そして完全なる直流化を実現して、最終的には回路をループにし自立運転させることが今後の課題だと思います。
この写真は論文に掲載されている実験装置です。
Horst Eckardt氏は井出氏にレクチャーを受けて成功したそうなのでやはり特許にも書かれていないノウハウがあるということです。
最後に当方の個人的な意見を書かせて頂くと、まだ完全にはなっとく出来ない、というのが正直な気持ちです。
科 学を発展させる上で論文投稿に力をそそぐことも重要ですが、ノーベル賞を受賞することが目的ではないはずでそれよりも応用できるものから実用化していく方 が技術の知名度を上げるという意味でも効果的だと思うのですが。強いて言えばそれがノーベル賞受賞への一番の近道になるはずです。
井出治氏が発見した第三起電力(Positive-EMF)について当方なりに検証してみました。
著書『フリーエネルギー、UFO、第3起電力で世界は大激変する』の巻末資料「正の起電力と過渡現象の重畳作用により駆動された超効率インバータ」には通常トランスでも最大200%強の超効率(Over-unity)になると書かれてある。
これについて検証してみました。
*****実験諸元*****
電源
車載用のインバータFTU-30B
入力電圧:DC12V
出力電圧:AC100V
出力波形:矩形波
出力周波数:55Hz
回路方式:P.W.M.方式
トランス
プリント基板実装用トランスPK06067
使用方法:二次コイルは開放し、オートトランスのように一次コイルだけ使用
電力測定器
ワットチェッカーTAP-TST5
計測精度:代表0.5%、最大2%
負荷
AEONのLED電球(電球色)TVA40L-H、40W形相当
入力電圧:100V
消費電力:6.2W
全光束:485lm
*****実験結果*****
本実験
入力電力:0W
照度:7050LUX
LED電球のみで実験(正弦波電源)
入力電力:0.3403W
照度:7040LUX
効率
η=(0.3403/0)x100=∞
ワットチェッカーTAP-TST5による測定結果はご覧のように超効率(Over-unity)でした。
しかしこの測定器は正弦波商用電源用に作られているため、矩形波のような波形では正しく測定できないものと思われる。
インバータの説明書にも、計測器などの精密な周波数を必要とするもの、測定器などの正弦波でしか使用できないもの、は使用不可能だと書かれてある。
そこで、AD変換器を使って波形を直接測定しそれを積分するかたちで電力値を出してみた。
AD変換器を使うため回路にシャント抵抗器10Ωを入れる。
本実験の電圧(青)、電流(赤)の波形。
LED電球のみの実験の電圧(青)、電流(赤)の波形。
*****実験結果2*****
本実験
入力電力:0.4552W
照度:7050LUX
効率
η=(0.3403/0.4552)x100=74.8%
電流値は0.00458Aだったのでシャント抵抗器の損失はほぼ無視でき、0.4552W-0.3403W=0.1149Wはトランス内の損失だと思われる。
残念ながら第三起電力(Positive-EMF)の兆候はまったく見られなかった。
この結果は、反発磁場構造のトランスを使用しなかったこと、もしくはインバータがずさんで井出氏が主張するような急峻な方形波でなかったこと、または負荷抵抗が小さすぎたことなどが原因なのかも知れない。
ほんの僅かでも超効率(Over-unity)になると期待して行なった実験だけに非常に残念な思いである。
追伸:
トランス内で消費する電力も測定すれば極めて僅かな超効率(Over-unity)が見られたのかも知れないが、非常に高い電圧になっているため測定器を壊す可能性があり追究はやめました。
日本フリエネ界の巨匠、井出治さんの近況が知りたくこちらより問い合わせてみましたが、一週間ほど経っても音沙汰なしでしたので想像で勝手に書かせてもらいます。
以前から気になっていたのですが、この一般財団法人環境エネルギー財団はずっと会員入会が停止しており事業関連の情報も空白のままですが、実際に活動なさっているのでしょうか?
当方はもとより彼の本を読まれた多くのファンは、あの素晴らしいインバータ技術を早く実用化させて欲しいとせつに願っているのですが、どうなされているのでしょうか・・・・。
特許「インバータ駆動方式」も去年の8月に登録され準備は万全のはずですが、水面下ではそのような話が進んでいるのでしょうか?
井出さんが襲撃されたとかのニュースも聞きませんので既得権益層の悪い人たちに妨害されているとも思えない。
本当にどうなっているのでしょうか???
井出さんは昔、パワースペースという雑誌に大変勉強になる素晴らしい記事を書かれております。この記事をお読みになれば彼がどれほどアカデミックな姿勢でフリエネを追究なさっていたかが伺えるはずです。
井出氏はいつまで活動を休止(環境エネルギー振興財団)しているのだろうか?
いろいろ否定的なウワサが流れてますが、出力をDCに変換して測定すれば一発で論破できるものなのです。
今年登録されたその井出氏の特許は、過渡現象を利用してインバータの効率を上げるところに新規性と進歩性があるため無事審査が通ったみたいです。
もちろん「超効率」、「永久機関」といった禁句は使われていない。
ただ、この手法を使えばエネルギー保存則が破れるため、結果的にフリエネ特許となる。
追伸: このインバーターは国際特許(PCT)として取得されてますが、出願と同時に審査が入る米国特許を確認したところ種別コード(Document
Identifier)がA1になっているため残念ながら登録には至っていないようです。
つまりアメリカでは出願のみで権利化はされていないということです。
応用物理学ジャーナルに掲載された井出治氏の論文です。
『特殊な磁場構造を持つ共振回路における異常電圧誘起現象』
この論文を要約すると、外部モーターに繋がれた強磁性体付きのローターと、電磁石からなるステーター及び、この電磁石のコイルに 接続されたコンデンサーか らなる実験装置を、外部電源とサイリスタを使いコンデンサーに周期的に充電し、そして電磁石と強磁性体が重なる位置で放電することで逆充電電圧を測定し
r=(コンデンサーの逆充電電圧)/(コンデンサーの初期充電電圧)
の値から回転速度と等価抵抗の関係を調べ、それぞれ二組の電磁石を反発モードにした方が等価抵抗が吸引モードの場合より小さくなるという現象を述べたものです。
これだけではよく分からないと思うので私から一言つけ加えます。
ありふれた反論ですが、ローターの機械エネルギーが発電作用で負性抵抗を生み出したのではないか?に対し、ローターはバックトルクが働く前に放電が終わるため発電機としての機能はない、と論破してます。
しかし、ここでひとつの疑問があります。
コイルの芯であるコアは果たして、通電時以外、本当に磁気は帯びていないのか?です。
パーマロイですら保磁力があるので、わずかな残留磁気でも外乱要素になりえるでしょう。