某掲示板に当会の名前が書いてありましたのでご要望どおり五番目の実験動画を拝見させて頂きました。
相変わらずke muさんのYouTubeアカウントには「概要」が表示されておらず直接連絡が取れない状態で残念ではありますが、今回の実験は構造がオープンですので好意的なものを感じました。
同じものを購入して当会も試みようと思ったのですが、反対側がわからずまたどの部分にバネを噛ましてあるのかもわからず不安でしたのでやめました。
動作はラックギアの運動とレバーが倒れてゆく運動で板は反動でバックするはずですが、それがまったく無く代わりに板が前進しています。
運動の第三法則を逆撫でするような動きです。
これを本物と認定することは申し訳ないですが、現段階ではできない。
動画の画質が悪すぎて、それがよからぬ疑惑を生んでいることにお気づきではないのでしょうか?
歯車の軸を支えるフレームの下の方をご覧下さい。
フレームがベアリングに通してあるシャフトに触れているように見えます。
これではバックの時はフレームがシャフトに触れるので摩擦が大きくなり、前進のときはそれがないのでスムーズに進む、という解釈もできるかと思います。
触れてはいないのかも知れませんが、ともかく画質が悪すぎでそのように見えるので仕方がない。
あしからず。
某掲示板で有名な自称反重力の動画だそうです。
これを取り上げようかどうかかなり迷いましたが、某掲示板での言動があまりにも酷いので戒めとしてご紹介したいと思います。
動画をパッとご覧になればお分かりかと思いますが、車輪と床との間に摩擦力がある限り車を前進させることは可能です。
この場合、車輪そのものに駆動力はありませんが、装置をジグザグに蛇行させることで車輪が床を蹴っているような状態になり進むことが可能になります。
もちろん蛇行は必須ではなく、スケボーをやった経験がある方なら分かると思いますが、スケボーに両足を乗せた状態で進む方向に踏ん張ればスケボーは前に進みます。
これは車輪と地面との間に摩擦力があるからに他なりません。
この実験をもう少し正確なものにしたいのであれば、装置を洗面器などに入れそれを水に浮かせて進むかどうかを試してみることです。
もちろん洗面器と水との間にも摩擦力は存在しているのでこれも厳密ではありませんが。
本当の意味での実証実験をしたいのであれば無重力空間しかないでしょう。
最後にこの動画は単なる「ネタ」なのかもしれないと一応断りを入れておきたいと思います。
あしからず。
追記:
この自称反重力(無反動推進)の検証実験動画には三つ目もあるようです。
こ れに対しての反証実験もできなくはないですがあまりにも幼稚なのでご了承願いたい。反証実験内容をひとつ例に上げると、プラスチック板の重量を重くすると 似たようなことが起こります。摩擦力が増加すること、プラスチック板の質量が増えればそれを動かすのにより大きな運動量が必要になること、などが理由です。
この装置の考案者さんのYouTubeアカウントは「ke mu」なのですが概要ページがなぜか無いためメッセージを送ることも出来ません。
個人的には興味があるため私的に連絡を取りたいのですが。
本気度が感じられない、というのが正直なところです。
追記2:
ke muさんへ。
当方は某掲示板に書き込むことはしません。
理由はつまらない野次馬も書き込んでくるからです。
当記事に関して何かあるようでしたら直接、「問い合わせ」からご連絡ください。ただし、当サイトはごり押しに対しては一切屈しませんので必ず科学的手法で訴えてきてください。
(それと幼稚と表現したのは当方が行なおうとしていた実験のことです。貴殿の方が知識が豊富にあることはなんとなく分かりますので一度、お話をしてみたいのが本音です。)
追記3:
新しい実験動画がアップされたようなので一応、ご紹介させて頂きます。
何度も同じことを言うのは忍びないですがやはり床との摩擦力で動いているようにしか見えません。しかも今回はより明白に。
前回の「反重力実験2(無反動の証明)」は装置とプラスチック板が同じ重量とのことですが、たとえば50kgの人間が車輪のついた50kgの鉄板の上を歩いても鉄板はおそらく動かないでしょう。
鉄板でなく車輪のついた2kgの木板の上を歩くと板は簡単に歩く方向とは逆向きに動き出します。
スケボーですね。
ke muさんへ
まず、YouTubeに「概要」を表示させてください。
表示方法はこちら。
当方からメッセージを送ります。
何度も言いますが不特定多数の人が見る場での議論等はいたしません。